13階段

2004年9月17日 読書
ISBN:406274838X 文庫 高野 和明 講談社 2004/08 ¥680

一気読み。
後半バタバタしたところがありましたが,
かっちりした構成で楽しく読むことができました。

以前映画化されたそうなのですが,文庫版の解説をみると,
作者は映画版への満足度が高くないようです。
私は映画を見ていませんので読んだ感想だけです。

蛇足ながら筋の触りだけ書くと,
「冤罪かも知れない死刑確定囚を死刑執行から救おうと尽力する話」です。

主人公は1人か?とはじめは思ったのですが,
前半と後半で焦点が異なり,その分ぶれた印象を感じました。
男性2人が主人公格として書かれているようです。,
2人とも過去の出来事から「殺人と死刑」について複雑な思いがあり,それに関連したエピソードを絡めながら展開していきます。

「罪を犯した者の取り扱い」と「死刑制度」について
いろいろ考える場面が多々ありました。

起承転結でいうと結の部分で一気に様々な出来事が繋がり,
最後に繋がっていきます。読んでいるときは引き込まれて終わりまで読破したのですが,周囲の人々の行動原理などその理由で何点か
説明不足なところが見受けられるように感じました。

最後はハッピーエンドということになるのでしょうか?

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